子供部屋を考える際、子どもの「個室」として考えるのではなく、子どもたちの遊び場や広場的発想の方がいいと思います。
 つまり、二人以上の子どもがいる場合は、
小さく仕切ってそれぞれの個室とするのではなく、大部屋としたほうがいいと考えます。
 そこでは、子どもたちが自由に遊べる空間、極端な言い方ですが、
壁に落書きをしたり、ボールをぶつけてもいいような質素な空間でいいのだと思います。
 この方が、リビングで遊ばれ、汚れやキズを気にして
子どもを叱るより、親も神経質にならなくて済むし、子どもも気楽に遊ぶことができるでしょう。
●子供部屋が子どもを変える
 大部屋を仕切って、個室にするのは簡単です。
 例えば、
家具やつい立てなどを置けば、間仕切りの代わりになりますし、カーテンを吊り下げるだけでも、仕切ることができます。
 もちろん、プロに依頼すれば完璧に間仕切ることができます。いずれにしても、
後から間仕切りを取るよりも、作る方が簡単なのです。
 なぜこのような提案をするのかというと、受験などで集中して勉強に励む時代までの
幼い間は、個々に仕切って育てるよりも、兄弟同士のコミュニケーションが盛んになるはずと思うからです。
 
大きな部屋に机を並べておけば、兄弟で勉強を教えたり、物を共有して使うこともできます。友達が遊びに来れば、兄弟の共通した人間関係ができると思います。
 「お誕生日のパーティー」もこの部屋でやることができるし、大人も子どもも気がねなく使えます。何よりも、友達が集りやすいスペースがあれば、尚、
友達が集ってくるのではないでしょうか。
 
人間関係を円滑にすることによって、人は人間として成長していくのです
●よい家には触れ合いがある
+αの家づくり ちょっとした工夫で住まいが変わる

 家が、人間の基本的な生活に果たす役割は、大きく3つあると思います。
 
一つ目は、外敵から身を守るため安全だとか保護。または風や雨をしのぎ、暖を
   とるなどといったハードな部分。

 
二つ目は、食事や入浴、排泄、睡眠をとるといった生理欲求を満たす役割があります。
 
三つ目は、家族の絆を強め愛情を育む場、あるいは子育てのために教育や躾、常識を身につける場所
 
と、三つの大きな役割があります。「夏涼しく、冬暖かい」といった面は、二つ目の生理欲求を満たす意味が強いと思われます。
 本当に住み心地が良い家とは、三つ目のソフトの部分ではないでしょうか。どんなに冷暖房が施され、気密性が優れていて省エネであっても、家族のコミュニケーションがとれず、夫婦がケンカばかりしていては、住みやすいとはいえません。
 
親子がいつも別々に行動していては教育や躾ができず、あるいは、部屋にこもりっきりだとしたら、もし、家に子どもが帰ってこなかったりしたら、決して住みやすいとはいえません。
 ご主人は毎晩帰宅が遅く、外でばかり飲んで帰ってくる。これは、ひょっとして家の造りが悪いとか、家族のコミュニケーションがとれにくい住宅だからかも知れません。
 もちろん、原因は家のせいだけではないでしょう。古くて安いボロアパートに暮していても本当に仲良く暮している家族があります。

 食事をしながら、子どもの学校の様子や友達の話しを聞くことは楽しいことです。子どもの考えていることや、友好関係が理解できます
 すると、子どもがいつもより帰りが遅くなり、ハラハラと心配するより、よく名前の出てくる
友達に連絡がとれば、簡単に居所がわかるなんてことがあります。こうした情報は、子どもとのコミュニケーションからしか得ることができません。


 夫婦でも、夜遅く帰ってきたご主人に、食事の世話をしながら、会社や仕事の話を聞くことでコミュニケーションを図ります。奥様も、日中の出来事などを伝えて情報交換をしましょう。夫婦で一緒に入浴することもいいでしょう。
 
いづれにしても、こういう場面で、和やかな雰囲気を創り出せる居間なり、食堂を考えなくてはなりません。ゆったりした浴室も重要なコミュニケーションの場です。

 家族の間に、亀裂が入る原因は何かといえば、その一つに、コミュニケーション不足があると思います。
 
親子の断絶、家庭内別居の夫婦、嫁姑のいざこざなど、ほとんどがコミュニケーションの不足から来るのではないでしょうか。
 住宅の中で、家族全員のコミュニケーションを図る場といえば、
食堂であり、居間や茶の間が中心になります。
 
●家族を幸せにする住まいとは
●自然の力を利用する
 台所や食堂は、家の中心から、東側と西側のどちらに配置したらいいでしょうか。
 東側からは朝日がさんさんと差して、気持ち良さそうですね。特に朝早い奥様にとっては大事なことです。
 もっと考えてお話すると、実は、
台所には雑菌がウヨウヨとたくさんいます。洗い残した食材に雑菌が集ってくるからです。きれいにしているようでも、目にみえない雑菌はすぐに繁殖します。
 ここで、
台所を東側にもってくる本当の理由があります。それは、太陽の光には紫外線があることをご存知ですね。この紫外線、殺人光線といって皮膚や身体に良いものではありません。特に午前中の陽射しに強くあるそうです。
 もうお分かりしてくれたと思いますが、この
紫外線が、台所の雑菌をやっつけてくれるという訳です。自然の力の恩恵です。昔の家の台所は、すべてといっていいほど東に面して造られていました。昔の人の知恵はすごいですね。
 
では反対に西側に台所があったらどうでしょう。西日には紫外線とは反対に赤外線が多いといわれます。この赤外線は人間の身体にもいいとされ「成長光線」ともいわれます。同じように雑菌たちも成長してしまうのです。
つまり、悪い菌を増殖させてしまうことになり、これはもう恐ろしいことになってしまいます。
台所の位置が東か西かでこんなにも違いがあるものです。
●いい間取りは奥様が楽になる
 動線という言葉をご存知ですか。 文字どおり動く線のことで、この場合、家の中での人の動きを指します。毎日の生活の中で動線がいいか悪いかで家の使い勝手が違ってきます。
 特に主婦が家事を行うとき、誤った動線であると、毎日のことですから大変な苦労、苦痛になります。たとえ一歩でも短い動線を考えなくてはなりません
 そのため、忙しい主婦にとって毎日の家事は、なるべく簡素な動きにして効率よくしたいものです。特にキッチンや洗濯、お風呂の掃除などの作業を考えて動線をまとめます。
 間取りとしては、水廻りを集め、食事支度をしながら、洗濯もできるように配置すれば便利でしょう。水廻りを集中すれば、工事費も安く済みますし、お湯などの配管が短くなると省エネにもなります。
働く女性たちのために、便利で楽な設備や機器が続々と出てきています。
例えば、キッチンのコンロを、「IHヒーター」にしたいという奥様の要望が多くなった。火を使わない安全性と、加熱時間が速いので料理の時間が短縮できることが受けているようです。
食器洗い機も便利な設備器具の一つである。さっと流して、洗い機に放り込めば、後は機械が働いてくれます
お風呂も、台所のスイッチ一つでお湯はりができます。わざわざ、浴室に行かなくてもよく、または、タイマーをセットしておけば、家に帰ってきてすぐにでも入浴することができるようになりました。

しかし、便利であるほど光熱費がかさみます。機能の向上と裏腹に、台所やその周辺に、不必要な生活用品や不用品が溢れるほど多くなっていないでしょうか。
片付け上手は、無駄遣いを防ぐ、最も利口な手段だと思もわれます。
私はよく、「食品庫」を設計に取り入れます。台所のすぐ横に、わずかなスペースでも、食品のストックや台所用品の保管に便利だと思います。できれば、奥行きはなるべく浅くすると、出し入れするのが便利になるでしょう。しかも、何が入っているか常に確認できるほうがよいといえます。
収納力が増え、どこに何があるか一目で分かる工夫ができると、無駄なストックは増えることが少ないと思います。
●キッチンと収納を考える
私たちが子どもの頃は、親兄弟皆ごろ寝で、狭い部屋に寄り添って寝たものです。寝る前には、親が昔話をしてくれ、いつも楽しみにしていました。昔話を聞くとで、ストーリーから登場人物を自分で想像し、頭の中でドラマを映像化していました。
 日本の昔話は、親から子へ口伝えで、次の世代に継がれていったものだと思われています。今は、ビデオやテレビ、ファミコンなどが、映像とともに、どこの子供たちに同じように伝っています。
 
自分で空想したり、想像することは、脳の働きを活性化し、想像力を高めるといわれます。受け身の画一的な情報では、空想することもなく、賢い子どもが育つとは思えません。
 個室に閉じこもっていれば、子どもは
勉強していると勘違いしている親がいますが、単に個室を与えるのではなく、与える時期やタイミングを考えないと、エゴ的な人間に育ってしまうかも知れません。
 子どもに効率よく勉強をさせたいのならば、子供部屋は北側に配置した方がいいといえます。側に、子供部屋を配置した場合、その条件の良さに、つまり日当りがよく暖かいと自然と緊張感が薄れ、居眠りをしたり、ボーとすることが多くなります。
 北向きの部屋は、明るさが均等化し、
適度な寒さは頭の働きをよくするという説があるほどです。子どもの体温は大人より高く、親が心配するほど寒がりではないのです。
 画家の
アトリエは、ほとんどが北向きに配置されているそうです。天空光が一定で、陰が出ず安定した光は色彩を狂わせないようです。その上、集中力が高まり創作欲が湧いてくるというのです。
 
●悪い環境は賢い子どもが育つ
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