床のみ木材の木材率30%の部屋 床と腰壁が木材の木材率45%の部屋 木材率30%+柱や梁を表した部屋
●無垢材の使用率で住み心地が違う。たくさん使ってあればいいものでもない
「何だか、ワクワクする部屋ね」 「この部屋なんとなく落ち着くわ」
木(無垢材)の使い方で変わる、ワクワク度やリラックス度。これも、実験によっていろいろな効果が分かってきました。
「木の家」は長生きできるって本当?
住みやすい家にはどんな特徴があるのでしょう。
まず、こんな実験をご紹介します。この実験は、ある大学で行われたネズミの生存率や体重の変化をそれぞれ違う環境で観察したものです。
生まれて間もない子ネズミを、木の箱、鉄の箱、コンクリートの箱にそれぞれ入れてどのくらい生存しているかを観察しました。20日間たった時点の生存率には驚くほどの差が出たのです。
この時、外の気温は25〜26度と快適な環境です。
10日後に、コンクリートの箱は10%、鉄の箱では45%、木の箱は90%のネズミが生き残っていました。つまり、コンクリートの箱は100匹中10匹しか生き残っていなかったのです。
20後ともなると、コンクリート7%、鉄42%、木88%と、木の箱にはほとんどのネズミが生存していたのに対し、コンクリートでは、ほとんどが生き残ることができなかったのです。
この実験は、私たち人間にも影響があるのでしょうか。
最近、子供達の学校を建設するのに木造の校舎を建てるケースが多くなりました。木の校舎にすることによって、ストレスやケガの発生がコンクリート校舎よりずっと少なくなったそうです。子供同士のケンカや授業中の眠気やだるさも減ったといわれます。
木は、肌触りがよく、温かみがありやさしい感覚があります。また、遮音性や吸音性に優れ、衝撃をやわらげ歩き心地をよくなります。
これらの結果から、毎日、長く使う住宅は、やはり自然素材で造られたほうがいいということになります。無機質の素材で囲まれた環境では、ストレスが多く、長生きできないことがネズミの実験で分かります。
「木の家」は住みやすいといいます。
なぜ住みやすいのか、実験結果が物語っています
温かみのある木材を使うと家の中でリラックスすることができます。
人は何万年も前から自然の中で過ごし、現在でも、自然に触れたとき無意識に近寄ってしまう本能があるようです。
部屋中が真っ白い壁や天井の中で過ごすと、緊張感や疲労感が高まるといわれます。血圧が上昇し、脈拍数も多くなるという実験結果があります。
ならば、反対に部屋中全体を木材で内装すると、もっとリラックスするのでしょうか。実はそうでもないようです。
東京大学の講師で医学博士の宮崎良文さんの実験で、興味深い報告があります。同一の広さの部屋の中を、木材を使って内装仕上げした場合の実験です。
1つは、木材の使用率30%の部屋、二つ目は45%の部屋、三つ目は90%の部屋(いずれも残りの内装は全て白壁)をつくり、視覚的に快適性の影響を調べたものです。被実験者は大学生15人。
その結果、主観的な快適性は木材率30%、45%、90%すべての部屋が快適であると評価されました。中でも特に、45%の部屋が最も好まれました。
脈拍数は30%の部屋で有意に低下し、逆に45%の部屋は有意な増加が認められました。これは30%の部屋は快適と感じ、脈拍の低下は「生体がリラックスしている」という結果です。
また、45%の部屋は「ワクワクした状態になった」と考えられ、交感神経活動が盛んになり、最も快適であると評価したといえます。
では、90%の部屋はどうかというと、「快適である」と評価はされたものの、80〜90秒にかけて脳活動が急激に低下しました。これは、「飽きた状態になった」と考えられます。
このように、木材の使用率は、部屋ごとに使い分けたほうが、より快適なるといえます。
この内容をまとめた小冊子があります。
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